セント・マグデランの歴史
セント・マグデラン蒸留所はエディンバラより約20km西にあるリンゴスゴーという町で、18世紀後半にセバスチャン・ヘンダーソンが創業したと言われていますが、実際の記録ではアダム・ドーソンによって1797年に蒸留が始められたと言われています。
セント・マグデランという名称はリンリスゴーの町にある古い十字架のことで、マグデラン聖人にちなんでつけられました。
セント・マグデラン蒸留所は荷揚げ用の自社の港を持ち、鉄道の引込線も設備され麦芽やウイスキーを貯蔵する倉庫を保有するなど順調に拡大していきました。
しかしローランドの蒸留所間での競争の激化や世界恐慌の影響により経営は悪化してしまい、業務を縮小しながら操業していましたが、1983年に蒸留所は閉鎖されました。
現在蒸留所の建物は歴史的建造物の指定を受けているため、外観はそのままに一部分が改装され高級アパートとして利用されています。
セント・マグデランについて
セント・マグデランはローランドモルトの特徴であるソフトでスムースな飲み口の割にボディは充実していてコクがあり、バランスの良いウイスキーと言われています。
セント・マグデランは1983年に蒸留所が閉鎖されるまでブレンド用にウイスキーを製造していたためオフィシャルボトルはリリースされていませんでした。
蒸留所が閉鎖された後の1990年代に入ってからゴードン&マクファイル社のコニサーズチョイスやユナイテッド・ディスティラリーズ社のレアモルトセレクションなどとして発売されるようになりました。