ホワイトホースについて
ホワイトホースは、コルク栓から現在でも主流となっているスクリューキャップを初めて採用したスコッチウイスキーとして知られています。
また、大麦の麦芽だけを原料としたモルトウイスキーで、ラガヴーリンなど複数の蒸留所で生まれた原酒を混ぜ合わせて造られるブレンデットウイスキーの銘柄の一つとしても人気があります。
ブレンデットウイスキーの中でも、ホワイトホースには30種類以上の原酒が使われており、時代とともに銘柄・種類・比率を変更し、現在では3つの蒸留所で造られた原酒がキーモルトとして使用されています。
その3つの蒸留所は、若き日のピーター・マッキーが修行を積んだラガヴーリン蒸留所とピーター・マッキーがホワイトホースの原酒用に建築したクレイゲラヒ蒸留所、そしてホワイトホースの影に隠れていて目立たない存在ですが、優秀なモルトと評価されている原酒を生み出したグレンエルギン蒸留所です。
これら蒸留所の環境や独自性によって香りや風味が異なるので、この3つの蒸留所で造られた原酒を用いることによって生まれたホワイトホースだからこそ、滑らかさ、甘さやフルーティーさなど独特の味わいが生まれたといわれています。
ホワイトホース名前の由来
1742年頃、スコットランドの首都エジンバラに密酒を片手に自由と独立を熱く語り合う場所として知られていた酒場兼宿屋のザ・ホワイト・ホース・セラーがありました。
その酒場は、スコットランドの独立を願う人々にとって、自由と独立の精神を象徴する場所だったそうで、ホワイトホース社の創業者であるピーター・マッキーが、その場所の名前をブランド名に選んだと言われています。
また、叔父のもとでウイスキー造りを学んだ後に、叔父の酒造所の看板に描かれていた白い馬(ホワイトホース)とエジンバラの乗合馬車のイメージをラベルに取入れられた事は有名です。
その後ホワイトホースは、ロンドンとエジンバラを結ぶ乗合馬車の乗降地でもあったザ・ホワイト・ホース・セラーで提供されるようになり、市民からスコットランド軍にまで愛飲されるほどになりました。
そして1908年頃に、イギリス王室に王室御用達のお酒として愛飲されるようになり、イギリスのアルコール飲料メーカーディアジオと日本の企業であるキリンとの共同出資により、現在では日本でも手軽に愛飲できるようになりました。