ワイルド・ターキーについて
ワイルド・ターキーはアメリカ・ケンタッキー州で造られているバーボンウィスキーの銘柄とその蒸留所の名前です。
1869年にトーマス・リピーが創業したリピー蒸留所を起源としており、様々なオーナーの手に渡ってきましたが、1905年にトーマス・リピーの息子であるリピー兄弟が再び蒸留所を買収した事をきっかけに順調に経営が行われるようになりました。
その後、1970年にバーボンの本格的な製造を行う事を約束したオースティン・ニコルズ社によってリピー蒸留所が買収され、ワイルド・ターキー蒸留所が生み出されます。
この「ワイルド・ターキー」という名称は、オースティン・ニコルズの社長、トーマス・マッカーシーが自慢の101プルーフ(アルコール度数50.5%)のバーボンを七面鳥ハンティング仲間にふるまったところ、絶賛され、その仲間の一人が七面鳥にちなんで「ワイルド・ターキー」と名付けた事が由来とされています。
現在、ワイルド・ターキー蒸留所はイタリアの酒類メーカーカンパリ・グループが所有しています。
ワイルド・ターキーのバーボン
ワイルド・ターキーのバーボンはバーボン法が規定とする蒸留時のアルコール度数を20%も下回る60~65%で行っており、樽詰めを行う際のアルコール度数も規定では62.5%とされているのに対して、54~55%と低いアルコール度数で行っています。
これは原材料の持つフレーバーを失わないために低いアルコール度数に設定しており、また、加水も最低限にとどめる事ができるため、繊細で豊かな風味を鮮烈に残す事ができるからです。
ワイルド・ターキーでは「ライムストーン・ウォーター」と呼ばれる湧水を使用しています。
この水はケンタッキー州を中心とした地域の地盤が「ライムストーン」と呼ばれる石灰岩層が生み出しており、鉄分やミネラルを含まないウィスキー造りには最適な水としてワイルド・ターキーの味を支えています。
こうして生み出されたワイルド・ターキーは、スタンダード、8年、13年、ライ、レアブリード、アメリカンハニーがサントリーから発売されており、これ以外にも、マスターディスティラーセレクション14年、トラディション14年、アメリカンスピリット15年などのワイルド・ターキーも発売されています。