バルバレスコとは
バルバレスコはイタリアのDOCGワインで、DOCGとはデノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロッラータ・エ・ガランティータの略称で、イタリアにおける食料品に対する原産地認定の一つです。
バルバレスコはDOCGの規定のもとで造られているピエモンテ州のクーネオ県で生産されているワインで、壌は粘土質、石灰質、及びそれらの組み合わせのいずれかであり、ブドウの樹は1haあたり、3500本以上の密度である事、また栽培は伝統的手法を用いる事など細かく定められており、最大の特徴は原料のブドウがネッビオーロ100%である事です。
バローロと並んで、イタリアの最高級赤ワインの一つとされており、イタリアを代表するフルボディの長期熟成タイプの赤ワインで、バローロがイタリア赤ワインの王と呼ばれているのに対して、バルバレスコはバローロに比べてタンニンが柔らかいため、イタリア赤ワインの女王と呼ばれています。
その名称の由来はバルバリという異民族、蛮族を意味する言葉からきており、ローマ帝国時代にローマ人によって異民族の人々がこの地域に住み着いた事が関係しています。
バルバレスコの生産者
バルバレスコは産地全体で年間350万本が生産されています。
しかし、この量は同じイタリアワインの代表格であるバローロに比べると半分以下という生産量なのです。
有名な産地としてバルバレスコ村、ネイヴェ村、トレイゾ村がバルバレスコの3大産地と評価されています。
その中でもモダニストのアンジェロ・ガヤと伝統主義者のブルーノ・ジャコーザがバルバレスコの中でも最高の評価を受けており、近年ではプロドゥットーリ・デル・バルバレスコ、マルケージ・ディ・グレシーなどの規模が小さい少数生産者も評価が高まってきています。