シャンベルタンについて
シャンベルタンはブルゴーニュの中でも最も有名なアペラシオン(生産地)の一つで、その名の由来は修道院の畑に負けないものを造ろうと一人頑張っていたベルタンと言う百姓の畑「シャン・ド・ベルタン(ベルタンの畑)」が詰まってシャンベルタンになったと言われています。
そのため、シャンベルタンとは一つのメゾンやメーカーの名前を指すものではありません。
この土地は石灰土壌による水はけの良さがブドウの成長を早めるという特性を持っており、日照条件も良いため他の場所に比べて長い時間日光を浴びる事ができ、果皮は分厚く、色濃いブドウができます。
そのため、シャンベルタンで造られるワインは深いルビー色で、品格のある味わいのワインを生み出す事ができます。
シャンベルタンの生産者
シャンベルタンには様々な生産者がおり、同じ産地のブドウを使用していても生産者ごとに微妙な味の違いがあります。
そのシャンベルタンの代表的な生産者は「ドニ・モルテ」「ドルーアン・ラローズ」「ジャンテ・パンショ」などがあります。
「ドニ・モルテ」は「ドメーヌ・ロマネ・コンティ(D.R.C)」や「ルロワ」と並ぶ「ル・クラスマン」という3つ星の生産者として知られ、「ドルーアン・ラローズ」はシャンベルタンの名門として「ミスター・グラン・クリュ」と呼ばれるほどグラン・クリュ(特級畑)の中でも最良の区画を所有しています。
「ジャンテ・パンショ」は近年注目されるようになった生産者で、古樹のブドウを手作業で収穫し、濃密でありながら果実の透明感を感じる独特のスタイルに人気が集まっています。