シャトー・ボー・セジュールについて
シャトー・ボー・セジュールはサン・テミリオン村のメドック格付け第1特別級Bのワインで、現在のオーナーはエリティエ・デュフォー・ラガロースといいます。
そのため、シャトー・ボー・セジュール・デュフォー・ラガロースとも呼ばれており、シャトー・ペトリュスを造る、ジャン・ピエール・ムエックス社によって管理され、品質が向上しています。
元々はシャトー・ボー・セジュール・ベコと同じシャトーでしたが、1869年に2人の娘に分割相続されたため、2つのシャトーに分かれました。
果実味を前面に押し出したシャトー・ボー・セジュール・ベコとは対照的に生硬でミネラリーなシャトー・オーゾンヌに近い造りのワインを生み出しています。
ワイン評論家ロバート・パーカーには「サン・テミリオンで最も複雑で霊妙なワインである」と評価されていますが、生産量はシャトー・ボー・セジュール・ベコの半分以下で、更にその半分が市場に出回る事なく顧客に売られているため、日本ではなかなか入手できないワインとなっています。
シャトー・ボー・セジュールの畑
シャトー・ボー・セジュールの畑は6.8haと小さいのですが、土壌は石灰質の粘土と石灰石が混ざっているため、ブドウ栽培には最適な土壌を持っています。
ブドウの収穫を遅くし、更に選別を厳しくしているため、生産量はとても少なくなっていますが、セカンドワインも造っており、セカンドワインはクロワ・ド・ボー・セジュールといいます。
また、1960年代まではネゴシアンがシャトー・ボー・セジュールのワインを買取り、自社で瓶詰したものを販売していた事から、通常のシャトー・ボー・セジュールとは違ったエチケット(ラベル)のシャトー・ボー・セジュールも存在します。