シャトー・コス・デストゥルネルについて
シャトー・コス・デストゥルネルはメドック格付け2級のワインで、現在ではスーパーセカンドと呼ばれていますが、1982年より前に作られていたワインはがっかりさせられるようなワインでした。
1982年から素晴らしいワインを生み出すようになったシャトー・コス・デストゥルネルは、2001年からはさらに品質を向上させ、時には格付け1級に匹敵する事もあり、注目を浴びています。
シャトー・コス・デストゥルネルはブレンドに使うメルロの比率と新樽を使う比率が高いという部分に特徴があり、そこが素晴らしいワインを生み出す秘密だとも言われています。
その証拠にカベルネ・ソーヴィ二ヨンの出来が今ひとつのヴィンテージでも、評価の高いワインが出来上がることが多く、ワイン愛好家たちからも支持されています。
シャトー・コス・デストゥルネルの歴史
シャトー・コス・デストゥルネルは、1821年売却された所有地をルイ・ガスパール・デストゥルネルが買い戻し、インド洋を旅した時に影響された東洋調のスタイルの混じったパゴダ風の巨大な貯蔵庫を建てました。
また、ルイ・ガスパール・デストゥルネルはインドで売れ残って持ち帰ってきたワインと、貯蔵庫にあったものを飲み比べた際、とても美味しかったのでそのワインを「インド帰りのワイン」として販売するなど、目立った販売戦略を行ったため、シャトー・コス・デストゥルネルの名は広く知られるようになりました。
しかし、ルイ・ガスパール・デストゥルネルは借金がかさみ、ロンドンの銀行家にシャトー・コス・デストゥルネルを売却する事になりました。
その後、エズラ家、ホスタイン兄弟、ボルドーを代表するワイン商人フェルナンド・ジネステなど次々と所有者が変わり、現在はソシエテ・デ・ドメーヌ・レビエの所有となっています。
また、醸造の指揮を取っているのはフェルナンド・ジネステの孫で1970年から1998年までシャトー・コス・デストゥルネルの経営者であったブルーノ・プラッツの息子ジャン・ギョーム・プラッツです。