シャトー・ガザンについて
シャトー・ガザンは18世紀から続く由緒ある名門シャトーによって生み出されているワインで、かつてエルサレムの聖ヨハネ騎士団が所有していた土地を一部所有しており、ラベルの十字架を模ったロゴはその事に由来しています。
シャトー・ペトリュスの大部分の畑とルーツを共にしていながら、リーズナブルで品質に信頼のおけるワインであるシャトー・ガザンは、シャトー・ペトリュスとシャトー・ラフルールをブレンドしたような味わいを楽しむ事ができます。
また、1969年に5haの畑をシャトー・ペトリュスに売却している事から、シャトー・ペトリュスとは畑が隣接しており、更にはシャトー・レヴァンジル、ヴュー・シャトー・セルタンといった、ポムロール最高峰シャトーの畑にも隣接しています。
その畑で栽培されているブドウの品種は、メルロー90%、カベルネ・ソーヴィニヨンが7%、カベルネ・フランが3%となっており、平均樹齢は区画によって違いますが、ほぼ35~40年となっています。
シャトー・ガザンのこだわり
シャトー・ガザンのオーナーであるニコラス・ドゥ・バイヤンクールは「美味しいワインを適正価格で」という哲学のもとワイン造りを行っており、ポムロール地区でも規模が大きい畑を所有し、多くの収穫量を誇っている事から、品質の高いワインを手頃な価格でリリースしています。
また、ブドウの収穫は手摘みで、選果は畑の中で行い、ブドウを潰さないように容量の小さいカゴに入れて醸造所まで運び除梗を行った後、幅が広く、高さが低いコンクリートタンクに運びます。
このような形のコンクリートタンクを使用しているのは、発酵中に分離してしまった粕帽部分と果汁部分の接触面を大きくしてより色素やタンニン抽出効率を良くするためで、ステンレスタンクも所有していますが、これはコンクリートタンクだけでは足りない場合のみに発酵で使用しています。
ちなみにこのステンレスタンクは基本的にはセカンドワインであるオスピタレ・ド・ガザン用のマロラクティック発酵とブレンド、瓶詰めに使用しています。