シャトー・ジスクールについて
シャトー・ジスクールは、AOCマルゴーのメドック格付け3級シャトーで造られているワインで、太陽王ルイ14世も愛飲したという記録が残されています。
セカンドワインはラ・シレーヌド・ジスクール、サードワインはル・オー・メドック・ド・ジスクールという名でリリースされており、ワイン愛好家からも良い評価を受けています。
メドックの中でも美しいシャトー(城)を持つ事で有名なシャトー・ジスクールは、450haという広大な敷地の中には広い森と、湿度と風を調整する人口湖を持っておりますが、畑の面積は80haと広大な敷地面積の1/3ほどです。
「ワインのはずれ年」と呼ばれる、あまり良くないヴィンテージであっても卓越したワインを造る事で知られるシャトー・ジスクールは、現オーナーであるオランダ人実業家エリック・アルバダ・イェルヘルスマの代から安定したヴィンテージをリリースするようになり、評価が高まってきています。
シャトー・ジスクールの歴史
シャトー・ジスクールの歴史は古く、1330年まで遡る由緒正しいシャトーです。
17世紀には当時のフランス国王であったルイ14世にワインを献上した記録が残されており、昔から良質なワインを造っていた事が分かります。
今日までに何度も所有者は変わっていますが、その中でも目立った歴史は、1847年に所有者となったパリの銀行家ペスカトーレ伯爵がウージェニー女王を招待するためシャトー(城)を建てた事で、このシャトーは現在も残っています。
そして、その数年後の1855年に行われたメドック格付けにおいて高い品質のワインを造っている事が認められ、シャトー・ジスクールは第3級シャトーの認定を受けました。
第二次世界大戦後にはニコラ・タリによって徹底したシャトーの近代化が行われましたが、1995年には現オーナーであるエリック・アルバダ・イェルヘルスマに売却され、かつての名声を取り戻すために多大な投資を行い、シャトーのスタッフと共に良質なワイン造りに取り組んでいます。