シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンについて
シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンはグラーヴ格付けシャトーで造られるワインです。
道を1本挟んだシャトー・オー・ブリオンは兄弟にしてライバルで、女性的と言われるシャトー・オー・ブリオンに対し、シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンは味わいが強く重い男性的なスタイルと言われています。
また、ヴィンテージによってはシャトー・オー・ブリオンを超える評価を受けており、その品質の高さは世界中で認識されています。
現在の品質の高さは現在の所有者でもあるディロン家による古い貯蔵倉庫の改装、新しい発酵所の建設、コンピュータプログラムによって管理される超近代的発酵タンクと機械の導入や瓶詰ラインの設置など大幅なシャトーの改革でした。
畑のブドウは手摘みで収穫を行っており、畑の中でトラックの荷台にしつらえたテーブルの上で選別を行い、熟成はオークの新樽を使って22か月間行っています。
また、1992年からセカンド・ワインのラ・シャペル・ド・ラ・ミッション・オー・ブリオンをリリースするまでになりました。
シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンの歴史
シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンの始まりは17世紀頃に、ラ・ミッションの修道会メンバーのためにワイン造りが行われるようになった事に始まりました。
そのため、シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンには聖母マリアを祀るための礼拝堂が建てられています。
そんなシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンで造られたワインは、ボルドーの大司教や、リシュリュー元師やギエンヌの知事をはじめとした著名な人々の食卓を飾り、その高い品質が評価されていました。
フランス革命の後で、シャトーは没収され、第一次世界大戦の後、ウォルトナー家がシャトーの所有者となりました。
ウォルトナー家はワイン商であった事から、ワインの改良を行い、世界でも通用するワインを生み出します。
その後、ディロン家が所有者となり、ブドウ畑の改革、現代的なワイン蔵への改装、最先端の新しい発酵設備や醸造学を取り入れ、世界でも最も現代的なワイナリーとして確立しました。