シャトー・ラ・モンドット

シャトー・ラ・モンドットについて

シャトー・ラ・モンドットは2012年にサン・テミリオンの格付け第1特別級Bに認定されたワインです。
4.5haほどの小さな畑からブドウを収穫し、極少量生産として知られています。
畑はサン・テミリオンの丘陵の東、トロロン・モンドの隣に位置し、粘土・石灰質に泥粘土と石ころの多いサブソイルが含まれた素晴らしいテロワールをもっている事から、1996年以降に急激に人気が高まり「モンスターワイン」「遅れたガレージワイン」などと呼ばれるようになりました。
価格の高騰により、偽物が出回るようになるとボトル・ネックに番号を付け、流通経路が把握できるようにして、ブランド名を守っています。

シャトー・ラ・モンドットの歴史

シャトー・ラ・モンドットは1971年にドイツの貴族がシャトー・カノン・ラ・ガフリエールと共にシャトー・ラ・モンドットを購入した事から始まりました。
1983年に「オーナーは畑の中に住まなければならない」を信条にドイツから移住し、その子孫であるステファン・フォン・ネッペール伯爵は、1991年に購入したクロ・ド・ロラトワールとシャトー・カノン・ラ・ガフリエールに全力を注ぎ、シャトー・ラ・モンドットの存在を忘れていました。
そして、1996年にサン・テミリオンの格付け見直しの際、自信を持って、シャトー・カノン・ラ・ガフリエールを第1特別級としての申請を行いましたが、テロワールが第1特別級に合わないという事で審査が通りませんでした。
そこで、ステファン・フォン・ネッペール伯爵は格付けのないただのサン・テミリオンのアペラシオンで最高のワインを造ろうと決意し、これまで注目していなかったシャトー・ラ・モンドットの再生に取り組む事にします。
ちょうど、1995年に醸造責任者がシャトーを去っており、新たな醸造家ステファン・ドルノンクールを迎え、スタイルを一新させました。
これまでシャトー・ラ・モンドットの名で造られていたものは1996年以降、ラ・モンドットとしてリリースするようになり、実質のヴィンテージは1996年からとされています。
また、1995年まではステンレスタンクで行われていた発酵は、1996年以降から40hlの木桶で発酵されるようになりました。