シャトー・レヴァンジルについて
シャトー・レヴァンジルは、シャトー・ラ・コンセイヤント、シャトー・ペトリュス、シャトー・セルタンなどポムロールを代表するシャトーに隣接しており、サン・テミリオンのシャトー・シュヴァル・ブランとも接している事から、良質のテロワールを持っています。
シャトー・レヴァンジルの「レヴァンジル」とはフランス語の「福音」という言葉が由来で、セカンドワインにも使われており、ブラゾン・ド・レヴァンジルという名称です。
14haしかない畑にはメルローが約80%、カベルネ・フランが約20%という割合で作付されています。
ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルトが所有権を持ってからは、著しい品質向上が見られ、価格が上がってきているワインです。
シャトー・レヴァンジルの歴史
シャトー・レヴァンジルは、リブールヌ地区出身のレグリーズ家によって創設されたシャトーが前身で、レグリーズ家はポムロールのブドウ畑開発に精力的に取り組んだ一族として有名でした。
19世紀に入る頃、イザンベールという名の弁護士に所有権が売却され、イザンベールによってシャトー・レヴァンジルと名付けらました。
1862年にはポール・シャプロンに買い取られ、ポール・シャプロンはシャトー・レヴァンジルの名声を高める努力を続け、第二帝政様式の本館を建設します。
その後、ポール・シャプロンの子孫にあたるデュカス家がシャトーを受け継ぎますが、シャトー・レヴァンジルの畑は凍霜害により重度の被害を受けていたため、ほぼ壊滅状態となっていました。
しかし、デュカス家の人々はブドウ畑の再建と名声の復活に力を注ぎ、1990年にはドメーヌ・バロン・ド・ロートシルトが所有権を購入し、継続的な管理・経営体制を確立させました。
こうして、1995年から優れたヴィンテージを生み出す事ができるようになり、現在では高い評価を受けています。