シャトー・トロロン・モンドについて
シャトー・トロロン・モンドはサン・テミリオン格付け第1特別級Bのワインで、現当主はクリスティーヌ・ヴァレットといいます。
サン・テミリオンの町とブドウ畑を見下ろす、眺望がすばらしいコート・ド・パヴィに面する斜面にシャトーが位置しており、28haの畑を所有しています。
サン・テリミリオンの格付けでは、第1特別級Aと第1特別級Bはトップの存在として君臨しており、第1特別級Aはシャトー・シュヴァル・ブラン、シャトー・アンジェラス、シャトー・オーゾンヌ、シャトー・パヴィの3つのシャトーしか存在せず、それに続くように14のシャトーが第1特別級Bとして存在しています。
そんなサン・テミリオンの格付けは改定が行われる事があり、シャトー・トロロン・モンドも2006年の格付け改定の際に第1特別級Bに昇格しました。
シャトー・トロロン・モンドの歴史
シャトー・トロロン・モンドは、ルイ14世の法律顧問であったレイモン・ド・セズが1745年に設立したと言われており、1745年以前は修道長をつとめていた弟が所有していたとも言われています。
その後、1830年にジェリス・トロロンが取得し、1850年にはその息子であるレイモン・トロロンが相続した事で、自分の名前にちなみシャトーの名前を「トロロン・モンド」としました。
その後、遺産相続によって転売され、ベルギー人ワイン商ジョルジュ・ティアポンの手に渡りますが、1924年にはワイン商のアレクサンドル・ヴァレットの手に渡り、醸造コンサルタントとしてミシェル・ロランを招聘してワインの品質を高めていきました。
その後、クリスティーヌ・ヴァレットがシャトーを相続すると「サン・テミリオンの第1特別級に格上げされるべき」「メドックの2級に相当する品質」などと言われるほどの品質の高いワインを生み出すようになり、現在の評価を受けるまでとなりました。