クロ・ド・ラ・ロッシュについて
クロ・ド・ラ・ロッシュはコート・ド・ニュイ地区モレ・サン・ドゥニ村を代表するグラン・クリュ(特級畑)の名称で、その畑で造られるピノ・ノワール100%のワインの名称でもあります。
モレ・サン・ドゥニはブルゴーニュワインの産地で、ブルゴーニュワインはボルドーワインと違って1つの畑を複数の所有者が分割所有している事が一般的です。
そのため、クロ・ド・ラ・ロッシュにも複数の所有者が存在し、畑の面積は全体で15.34haとなっています。
クロ・ド・ラ・ロッシュのロッシュとは「岩」の意味で、石灰岩の露出が目立つ畑がその名称の由来となっているようです。
クロ・ド・ラ・ロッシュの生産者について
クロ・ド・ラ・ロッシュには複数の生産者が存在するのですが、その中でもアルマン・ルソー、ドメーヌ・ポンソは特に有名で、ドメーヌ・ポンソはクロ・ド・ラ・ロシュの一番の造り手と言われています。
そのため、ドメーヌ・ポンソの名を語った偽物のクロ・ド・ラ・ロッシュが市場に出回る事があり、注意が必要です。
また、買い付け業者のネゴシアンであるジョセフ・ドルーアンも忘れてはならない存在です。
ジョセフ・ドルーアンはブルゴーニュワインの中心地であるボーヌに本拠地を構え、それぞれの畑が本来持つ個性を最大限に引き出す事ができるネゴシアンとして知られ、ジョセフ・ドルーアンが生み出すクロ・ド・ラ・ロッシュはワイン愛好家たちから高い評価を受けています。