クロ・デ・ランブレイの畑について
ロマネ・コンティ、シャンベルタン、ミュジニーなど有名なブルゴーニュワインを生み出している地区コート・ド・ニュイは標高250mの場所にあり、クロ・デ・ランブレイはこの地区に8.7haの畑を所有しています。 更にこの畑は3つのクリマ(区画)に分かれています。 その内訳は、土が重たくもっとも粘土質に富んでいる土壌にあるメ・ランティエ(1.6ha)、東を向いた傾斜面で朝日を十分に浴びる土壌であるレ・ラレ(4.5ha)、そしてクロ・デ・ランブレイの畑のなかでもっとも北部に位置するレ・ブショ(2.5ha) となっています。 そんなクロ・デ・ランブレイの畑の歴史は古く、1365年にシトー派修道院所有畑の中にその名前を確認する事ができます。 また、これまでに所有者が頻繁に変わっていましたが、1630年からルイ・ジョリーによって畑の買収が始まり、1866年にオーナーであったアルベルト・セバスチャン・ロディエの頃に買収がほぼ完了したとされています。 そんなクロ・デ・ランブレイの畑の平均樹齢は約50年で、収穫は手摘みで行われています。
クロ・デ・ランブレイの品質について
クロ・デ・ランブレイは世界のベストワイン100にランクインされており、フランスの権威あるワイン評価誌クラスマンでは2003年ヴィンテージが5つ星を獲得しています。 悪天候によりブドウの収穫量が大きく下回った時でも厳しい選果を行い、品質を維持してきました。 また、ブドウの樹の平均樹齢は40年とその大半が古樹なので、細心の注意を払って古樹のメンテナンスを行っています。 化学肥料や殺虫剤を使わない有機農法を実践して、根が横に広がらないように植樹密度を調整し、地中深くに根を張らせ、養分豊かなブドウを仕上げているため、クロ・デ・ランブレイは高い品質を保つ事ができるのです。 そして、ブルゴーニュ大学で醸造学と自然科学修士号取得した栽培と醸造のスペシャリストであるティエリー・ブルーアンを醸造長とした事、醸造設備を一新し、若樹の区画を格下げするなど抜本的な改革を行った事が、クロ・デ・ランブレイの品質向上に直接的に繋がりました。