ドミニク・ローランについて
ドミニク・ローランは自らの畑を持たないネゴシアンとして知られており、ブルゴーニュの造り手としてTOP5に入るほどで、造り出されるワインは「ドミニクマジック」と呼ばれ、多くの愛好家から支持されています。
ドミニク・ローランはネゴシアンですので、樽ごとワインの買い付けを行っており、蔵に届けられたワインはすぐに新樽に入れ替えられ、半年後、もう一度新樽に入れ替えられてから熟成することから「ドミニク・ローランは新樽200%」と呼ばれています。
しかし、ドミニク・ローランは最初からこの方法をとって熟成させていたわけではなく、ある日、購入したワインをいつものように新樽に移し替え、熟成後のテイスティングを行ったら、これが素晴らしい出来のワインで驚きました。
そこで、このワインを調べてみると、購入したワインは新樽を使ったものだった事が判明し、新樽に2度移す熟成方法を用いるようになりました。
また、ドミニク・ローランは菓子職人で、「エレガントなワインを自分で造り、それを飲みつつ年を重ねていきたい」という願望を叶えるためにネゴシアンとして父親の菓子店のガレージからその歴史が始まりました。
その後、ニュイ・サン・ジョルジュに移り本格的にワイン造りが始まり、購入するワインの買取基準は「古いブドウの木。手摘み収穫。色と味わいを最大限に引き出すため、ブドウは潰さず房のまま発酵」というこだわりがあります。
ドミニク・ローランのドメーヌ・ワイン
ドミニク・ローランはネゴシアンでしたが、2006年からモンペリエの醸造学校で醸造学を学んだ息子のジャン・ローランとともに自社畑からドメーヌ・ローラン・ペール・エ・フィスの生産を始めました。
ニュイ・サン・ジョルジュやジュヴレ・シャンベルタンなどに約4haの畑を所有し、その畑は全て有機農法でブドウの栽培を行っており、畑は毎年少しずつ買い足されています。
2009年には引退するエジュラン・ジャイエより畑を購入し、ドメーヌ・ローランにグラン・クリュが加わりました。
購入する畑の選定基準もワインを購入する時と同じように「樹齢が古いこと」が一番重要な部分としています。