マーカッシンについて
マーカッシンはアメリカのカリフォルニアワインで、常にワイン批評家からは満点に近い高い評価を獲得するなど、その人気の高さからカルトワインとして認識されています。「Marcassin」は、フランス語でイノシシの子供を意味しており、カリフォルニアのカルトワイン女性醸造家として有名なヘレン・ターリーとその夫のジョン・ウェットローファーの夫婦が立ち上げたワイナリーで造られています。
ワイナリーの畑ではシャルドネとピノ・ノワールだけが生産され、ヘレン・ターリーはその手腕から「ワインの女神」と呼ばれ、数々の伝説を造り上げていきました。
そんなヘレン・ターリーですが、コーネル大学で学び、自分の将来を「農業経営者」と「海洋学者」の間で迷い続けていたそうです。
そんな中、当時の政府は海洋研究の基金を削減し、仕事先の選択は僅かとなってしまった事をきっかけに「農業経営者」としての道を開くためにモンダヴィ入社し、その後、様々なワイナリーを転々とし、ワイン造りを学びました。
こうして、ケンタッキー州で醸造家としてスタートし、カリフォルニアに戻ると、評価が高まり、今ではヘレン・ターリーが手掛けるワインは高額なプレミアが付くまでになりました。
マーカッシンのこだわり
マーカッシンではウェブサイトを運営せずに、メーリング・リストに登録しているメンバーにニュースレーターのみで様々な情報を公開し、ワインの販売を行なっています。
メーリング・リストに載るにはとても厳しく、申込みをしてすぐにメンバーになれるわけではなく、数年かかるケースやメンバーになれないケースもあるそうです。
ある人物はメンバー申し込みをしてから4年経過し、すっかり忘れかけていた頃に連絡があり、ワインが届いたという話が残されています。
また、2008年にアンダーソン・バレーで起きた山火事の影響で、良質なワインが造れないと判断したため、この時のヴィンテージのリリースを見送るなど、その品質を守る努力も行っています。