リシュブールについて
リシュブールとはヴォーヌ・ロマネ村にあるグラン・クリュ(特級畑)で、複数の生産者がその畑を少しずつ所有しています。
その中でも最大の所有者はドメーヌ・ロマネ・コンティとドメーヌ・マダム・ビズ・ルロワで、特にドメーヌ・ロマネ・コンティはリシュブールの畑が8haあるのに対して北東部の3.5haを所有しています。
その他の生産者はドメーヌ・ドゥ・クロ・フランタン、モンジャール・ミュニュレ、ドメーヌ・ジャン・グロ、ドメーヌ・メオ・カミュゼなどがあり、栽培面積の小さいドメーヌは生産量がとても少ないため、単独での提供はできず、他の胴価格帯のアペラシオンと組まれてケース販売されています。
リシュブールでは「百の花の香りを集めてきたような」 と形容されるほど華やかなワインを生み出しており、果実味に富んだ極めて魅惑的なワインと言われ、最もブルゴーニュらしいと高く評価される事が多いのも特徴です。
ちなみにリシュブールとは「リシュ=濃厚」「ブール=豪村」という意味を持っています。
リシュブールの畑
リシュブールの畑はコート・ド・ニュイの中心に位置し、しばしば「ニュイの真珠」と称えられるヴォーヌ・ロマネ村にあります。
コンコールの渓谷の涼しい斜面に位置するこの畑は、北斜面の涼しさを伴いながらも、非常に日当たりが良いという好条件に恵まれており、同じヴォーヌ・ロマネ村にある畑ロマネ・コンティの次に小さい畑ですが、粘土鉱物の内部表面積が最も多い畑でもあります。
植えられているブドウの品種はピノ・ノワール100%で、ブドウの成熟も早く、ロマネ・コンティに次いで2番目という特徴があります。