ロマネ・サン・ヴィヴァンの歴史
11世紀当時のブルゴーニュ公ユーグ2世が、ヴォーヌとフラジェの村にある領地の全てをサン・ヴィヴァン修道院に寄進した事からロマネ・サン・ヴィヴァンの歴史は始まりました。
1232~1246年の間に5度の寄贈が行われ、16世紀初頭までにサン・ヴィヴァン修道院はいくつかの畑を所有するようになっていました。
しかし、1789年のフランス革命の際、政府に没収され、1791年にニコラ=ジョセフ・マレイと義理の息子ガスパール・モンジュに売却されてします。
その後100年以上にわたってマレイ=モンジュ家が所有していましたが、今日までにそれぞれの区画が様々な生産者によって分割所有されるようになり、現在では総面積9.45haの広さの中に10人の所有者が自身の名前でロマネ・サン・ヴィヴァンを造っています。
このようにロマネ・サン・ヴィヴァンの畑はサン・ヴィヴァン修道院の僧侶たちによって開かれ、様々な人たちの手に渡り、歴史を築いてきた畑なのです。
ロマネ・サン・ヴィヴァンの畑
ロマネ・コンティとリシュブールの東側にある畑であるロマネ・サン・ヴィヴァンは、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)、ルロワ、ルイ・ラトゥール、ロベール・アルヌー、ラルロー、ジャン・ジャック・コンフュロン、トマ・モワラール、ユドロ・ノエラなどが所有していますが、中でもロマネ・サン・ヴィヴァンの半分以上を所有しているのがドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティです。
ロマネ・サン・ヴィヴァンではピノ・ノワールのみを栽培しており、畑全体で約1500ケースのワインが製造されています。
他のワインと比べても少し軽めだと評価される事も多いのですが、繊細な香りや味わいを持ち、気品溢れる特有の世界を感じる事ができます。