シャルツホーフベルガーについて
シャルツホーフベルガーはドイツの白ワインの産地の名で、そこで造られるワインの名称でもあり、オルツタイルラーゲ(特別単一畑)というフランスの5大シャトーのような位置づけにある畑の一つです。
一般的にドイツのワイン名は、原料となったブドウの生産地である村名と畑名を表示しており、その村名を省略し、畑名だけで名前をつけられているのが、オルツタイルラーゲに認定されたワインという事になります。
また、ドイツでは気候の関係で赤ワイン用の黒ブドウがうまく育たないという事もあり、シャルツホーフベルガーではリースリングというドイツにおいて最も重要な地位を占める白ワイン用のブドウ品種が栽培されています。
そのため、シャルツホーフベルガーのワインは白ワインという事になります。
シャルツホーフベルガーの生産者
シャルツホーフベルガーはモーゼル地方ザール地区ヴィルティンゲン村にある畑の名前で、畑名は「開墾された山」という意味を持っています。
ここでは複数の造り手が分割所有しているため、シャルツホーフベルガーと名のワインが複数の作り手によって生み出されています。
その中で一番有名なのがエゴン・ミュラーで、シャルツホーフベルガーの貴腐ワインを世界最高の貴腐ワインの一つにした偉大なる作り手です。
そんなエゴン・ミュラーに続いてケッセルシュタット伯爵家やフォン・ヘーフェルなどが名を連ねており、互いに切磋琢磨しながら高級ドイツワインの品質を守り続けています。