リュショット・シャンベルタンについて
リュショット・シャンベルタンは、ジュヴレ・シャンベルタン村の9つあるグラン・クリュ(特級畑)の一つで栽培されているブドウを使って造られたワインで、ジュヴレ・シャンベルタン村のグラン・クリュの中でも個性的な存在とされています。
リュショット・シャンベルタンはAOC(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)規定のワインですので、ピノ・ノワール100%で造られています。
リュショットとは「小さな岩」という意味を持つ言葉で、リュショット・シャンベルタンの畑の特徴である岩肌がゴツゴツとした荒地という部分が名前の由来となっています。
数あるグラン・クリュの中でも最も標高が高く、石灰岩質も多く、良質のワインを造るためのブドウを栽培するには厳しい条件ですが、リュショット・シャンベルタンの生産者たちは、自分たちの持てる技術の全てを使って芳醇で長い余韻があり、濃縮、濃密で大柄な長熟タイプのワインであるリュショット・シャンベルタンを生み出しました。
リュショット・シャンベルタンの生産者
リュショット・シャンベルタンは3.3haほどの小さな畑ですが、道路を挟んで上下に分かれており、上部が「リュショット・デュ・バ」と呼ばれ、下部を「リュショット・デュ・ドゥスュ」と呼んでいます。
リュショット・シャンベルタンの畑の所有者は現在、アルマン・ルソー、ドメーヌ・フランソワ・トラペ、ジョルジュ・ミュニュレ、フレデリック・エスモナン、ドメーヌ・ジョルジュ・エ・クリストフ・ルーミエ、フィリップ・パカレの6つの生産者で、その中でもアルマン・ルソーは1.06haのクロ・デ・リュショットと呼ばれる優れた区画を所有しています。
この「クロ・デ・○○○」という呼び方はブルゴーニュのワインでは時々見られる名称で、公式のAOC名にはなりませんが、ラベルに堂々を表記でききます。
畑の一部を石垣などで囲い、特別扱いしている畑で造られるブドウのみを使っている事から、希少なワインとして、愛好家たちの間では知られています。