ヴュー・シャトー・セルタンについて
ヴュー・シャトー・セルタンはポムロールの名門ティアンポン家が所有するシャトーで造られるワインです。
シャトー・ペトリュスが脚光を浴びるまでポムロールのトップの座にいた事で知られ、メルローで有名なポムロール地区にありながら、他のシャトーよりもカベルネ種が多めになっているのが特徴的です。
そのため、他のポムロールのワインと比べるとメドック的なスタイルを持つ長期熟成型のワインです。
ヴュー・シャトー・セルタンの歴史
ヴュー・シャトー・セルタンは16世紀末からメイ家が所有していたブドウ畑の一部をパリの銀行家シャルル・ドゥ・ブスケが取得し、シャトーを建てヴュー・シャトー・セルタンと呼ぶようになった事から始まります。
1924年にベルギー出身のネゴシアンであるティエポン家が取得し、しばらくはベルギーに造ったワインの全てを送って瓶詰、販売を行っていたため、フランス国内での評価は高くありませんでした。
現当主である3代目はシャトーでの瓶詰を行い、フランス国内でも販売するようになった事をきっかけに1985年以降は評価が高まり、ポムロールの別格シャトーとしての扱いを受けていました。
ヴュー・シャトー・セルタンの畑
ヴュー・シャトー・セルタンは14haの畑を所有し、そのうち10haがシャトー周辺の粘土質の土地にあり、ここには畑全体の60%を占めるメルローが植えられています。
残り4haの畑はシャトーからやや南に下った所にあるシャトー・ル・パンから200mほど離れた所と、シャトーの北側にあるシャトー・ラフルールの前の所にあり、砂利が多めの粘土質砂利の土壌なので全体の30%にカベルネ・フラン、全体の10%はカベルネ・ソーヴィニヨンが植えられています。
これらのブドウの収穫は全て手摘みで行われ、最初の選果はブドウ畑の中で行われています。