ワインの資格
ワインに関する資格というとレストランなどで胸にブドウのバッチをしている”ソムリエ“が有名ですが、ソムリエ以外にも団体が認定するワイン資格はいくつかあります。
代表的なワインの資格としては、ソムリエのほか、ワイン・アドバイザー、ワイン・エキスパートの3つが挙げられます。
ソムリエ
ソムリエは、レストランで客の要望に応えてワインを選ぶ手助けをする、ワイン専門の給仕人です。
フランス、イタリアは政府認定の国家資格としてソムリエがありますが、他国ではソムリエ認定制度がほとんど確立されていないのが現状のようです。
日本では、日本ソムリエ協会が認定する資格となっており、ソムリエの資格試験を受けるには、第一次試験実施日現在において、「ワインおよびアルコール飲料を提供する飲食サービス業を通算満5年以上経験し、現在も従事している人」という厳しい受験条件があります。
例外は国際線のキャビンアテンダントで、機内食とともにワインをサービスするため、受験条件にあてはまるものとして扱われます。資格試験は年1回開催され、筆記のほか、ワインサービスの実技もあります。ソムリエの資格試験に合格すると、金のぶどうのバッジが資格の証として協会から交付されます。
ワイン・アドバイザー
日本ソムリエ協会が認定する資格で、第一次試験実施日現在において、流通業や、ワイン製造やコンサルタントなどの販売、もしくはアルコールを含む飲食に関する教育に携わる業務経験が通算して満3年以上あり、現在もその業務に従事している人という受験条件があります。
試験問題はソムリエと同様ですが、実技試験はありません。試験に合格すると、かつては銀のぶどうのバッジがその証として協会から交付されていましたが、2013年以降はソムリエと同じ金色のバッジに統一されました。現在は、呼称資格によるバッジの色分けはなくなり、Wine Adviserと記された金色バッジがワイン・アドバイザーには交付されています。
ワイン・エキスパート
20歳以上であれば、一般のワイン愛好家が受験できる資格です。日本ソムリエ協会認定の資格で、職種、経験は問わないため、ソムリエ、ワイン・アドバイザー職種に就き、受験に必要な経験年数に満たない人が受験することもあります。
経験は問わず、20歳以上であればだれでも受験できますが、設問の内容はかなり専門的です。
試験に合格すると、かつては銅のぶどうのバッジがその証として協会から交付されていましたが、2013年以降はソムリエと同じ金色のバッジに統一されました。現在は、呼称資格によるバッジの色分けはなくなり、Wine Expertと記された金色バッジがワイン・エキスパートには交付されています。
上記それぞれの上級資格としては、シニア・ソムリエ、シニア・ワインアドバイザー、シニア・ワインエキスパートがあります。上記の資格を取得した後、さらに一定の年数、経験を積むなどの条件を満たした人が受験できます。
その他のワインに関する資格
コンセイエ
日本のフランス食品振興会が認定する、ワイン販売を行う人を対象とした資格です。勤務店でワイン販売のプロモーションを行い、審査を受けて毎年50名が選ばれます。
マスターオブワイン
海外で認められているワイン資格で有名なのはマスターオブワインで、この資格はワインの知識だけでなく、論文構成力も必要とされるため、ワイン業界の中でも最も難関資格とされています。