ワインの基礎知識~ヴィンテージチャート
ヴィンテージチャートとは
ワインのヴィンテージ(vintage)またはビンテージとは、ブドウの収穫から醸造を経て、ボトリングされるまでの工程を表す言葉ですが、一般にワインのヴィンテージといえばワインに使われたブドウが収穫された年(収穫年)のことを指します。
ワインの原料であるブドウは農作物なので、その品質は年ごとの天候に大きく左右されます。春から秋まで良い天候に恵まれた年には、ブドウの出来も良く、素晴らしいワインができるはずであり、逆に冷夏の年であれば、ブドウの出来具合はいまひとつといえるでしょう。
また、ブドウの収穫直前まで状態がよくても、収穫期に雨が降ってしまうと、水っぽいようなワインになってしまうなど、その年ごとのブドウの出来不出来を表(チャート)にしたものが、ヴィンテージチャートです。つまり、ヴィンテージチャートは、生産された年ごとの、ワインの品質を生産地区ごとに評価した一覧表です。
ヴィンテージチャートの使い方
ヴィンテージチャートをみて、最高の醸造元の最高のヴィンテージ・ワインを選べば、絶対おいしいに違いないと思い込んでいる人がいますが、専門家によると、実はそうとも限らないようです。
最高のワインというものは、長い熟成を経た後ならば、無条件においしいかもしれないですが、ワインが若いうちは、強すぎたり渋すぎたりする場合があります( 一般的に若いワインというのは、タンニンが強く成熟していないことを意味します)。
若いワインを買う場合には、「優れた醸造元の悪いヴィンテージ」か、「そこそこの醸造所の偉大なヴィンテージ」がお買い得だといわれています。
優れた醸造元であれば、かなりひどいヴィンテージでも、しっかりとしたワインを造るであろうし、最高のヴィンテージなら、いい加減な醸造元でも良いものができるであろうという考えにそって、その目安としてヴィンテージチャートを利用するのが賢い方法だと、あるワイン専門家はいっています。
誕生年や記念の年などにあわせて「○○○○年の美味しいワインが欲しい」と特定の年号のヴィンテージ・ワインを探すためにヴィンテージチャートを活用するのもよいですね。ただし、ヴィンテージチャートは、生産地区の大雑把な天候の傾向を示したものにすぎませんので、チャートを鵜呑みにせず、参考程度にとどめておくほうがよいでしょう。
当たり年と外れ年
ワインには当たり年と外れ年という言葉が良く使われます。一般的に天候に恵まれた年は、質のよいブドウが採れやすく「当たり年」と呼ばれ、天候に恵まれなかった年は、品質のよいブドウが採れにくく、その年は「外れ年」と呼ばれます。
ワインの原料となるブドウの品質は、主に「天候」によって決まりますが、天候は人工的に操作することはできないため、年によって大きく変動があります。
当たり年のワインは、美味しいワインが多く、品質が高いものが多いですが、当たり年は”ワイン”の出来具合ではなく、”ブドウ”の出来具合に対して使われるものです。
ブドウの出来具合が悪かった外れ年は、美味しくないという先入観を持つ方も多いようですが、これは間違いです。
外れ年でも、醸造家の手腕によって、十分においしいワインをつくることができます。しかし、外れ年のワインは、それとわかると売れ行きが悪くなる可能性があるため、あえてラベルには年号の記載が避けられています。
当たり年のワインが美味しいのは当然といえますが、外れ年のワインであっても造り手により十分おいしく楽しめるワインもあるのです。
一方で、当たり年のワインが必ず美味しいというわけではありません。その年の生産者の状況、地域差などで、最終的なワインの出来は大きく変わります。また、人によってどの年を当たり年とするかの判断も異なります。
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