ウイスキーの美味しい飲み方・ストレート
日本でウイスキーの飲み方といえば、まず思い浮かべるのが「水割り」かもしれませんが、ウイスキー本来の味や香りを活かす代表的な飲み方に「ストレート」があります。
大人の飲み物といったイメージの強いウイスキーですが、ストレートは、グラスに、ウイスキーを注いでそのまま飲む飲み方です。
ウイスキーのストレートは、アルコールが強すぎて、ウイスキー初心者さんには、とっつきにくい飲み方でもあります。
ウイスキーの平均的な度数は40~60%と他のアルコールに比べて度数が高いので、ストレートで飲むのが敬遠されがちですが、ウイスキーのストレートは、ビールなどのように、ゴクゴク飲まず、ほんのわずかに、少量、口に含むようにして味わえば、ウイスキー初心者さんでも、本来の味を愉しむことができます。
ウイスキーをストレートで口に含む際は、香りや色も楽しめると良いですね。次の一口に行く前には、チェイサーを飲みましょう。
チェイサーというのは、英語のChase(追う)という意味からきた言葉です。
チェイサーはウイスキーを追いかける水ということで、アルコール度数の高いお酒と一緒に飲む、水やソーダ水のことを意味しています。
アルコール度数の高いウイスキーは、口に含むことによって舌が麻痺してしまうため、ストレートで飲むなら、味覚を正常に戻すためにもチェイサーが必要となります。
また、チェイサーには、内蔵への負担を軽減させる目的もあり、翌日の二日酔い予防にもなります。
口の中をリフレッシュする意味のあるチェイサーは、ウイスキー一口味わった後に交互に飲みます。チェイサーは、アルコール度数の高い酒をゆっくり愉しむという意味もあり、1杯を20~30分かけてゆっくり飲むのがよいとされています。
バーでは、チェイサーがなくなれば注いでくれるので、チェイサーの量はあまり気にせずウイスキーの味わいを主として愉しみましょう。
ウイスキーのストレートは、グビグビでなく、チビチビ飲むのがよく、最初の一口は、鼻から香りを吸いこんで、舌でなめる程度でもよいそうです。
チェイサーと交互に飲んで、舌をリフレッシュさせ、徐々にアルコールの量を増やしていくようにし、血中のアルコール度数を急激に増やすことを防止すれば、ウイスキー初心者さんでも、ストレートでウイスキー本来の味と風味を堪能することができます。