右岸の2大シャトーと呼ばれるワイン
当初、畑を所有していたレスコート家から、
1606年、樽製造者であったピエール・シャトネが
畑の一部を借り受けました。
そこから彼とその息子は少しずつ畑を買い増ししていくのです。
1769年シャトネ家のジャンヌ・シャトネがジャン・カントナと結婚し、
二人はオーゾンヌの土地と葡萄畑を相続しました。
1795~1810年の間に、
ジャン・カントナは数人の所有者から畑を買い集め、
1820年に単独オーナーとなりました。
こうして買い集められた畑がもとに、現在のオーゾンヌがあります。
その後、姪にあたるシャロンがシャトーを引き継ぎ、
エドワード・デュポワと結婚したことで、
デュポワ・シャロン家と名前が変わりました。
この頃に、オーゾンヌのワイン知名度は飛躍的に上昇し、
「シュヴァル・ブラン」と並んで右岸の
2大シャトーと呼ばれることになりました。
複雑な香りと味の中に上品さが隠れています。
香りは、ベリー系であるラズベリーやブラックベリーの甘さ、
スミレやカシス、グラックカラントの香りが上品に混ざり、
優雅な雰囲気を演出します。
味わいは、
タンニンの強い豊かな風味と凝縮された果実の強烈さが
個性的で人気があります。
100年以上の熟成に耐える素晴らしいワインです。