商品詳細
今回いわの美術がお買取りさせていただいたのはコニャックカミュの万里の長城が描かれた陶器ボトルです。
コニャックはフランスにあるコニャック地方で作られているブランデーになり、原料のぶどうはユニ・ブランを使って作られています。
ユニ・ブランはイタリア原産の白ぶどうでとても貴重な品種と言われています。フランスでは約10万ヘクタールのぶどう畑があり、アルマニャックやコニャックの原料となっていて素晴らしい製品を作り出すぶどうにもなっていますし、他にはカシス、ボルドーなどにも使われています。
コニャックの蒸留には単式蒸留という技術が用いられて、伝統的な銅製ポットスチルを使い行われます。
アルコール度数70%程度の精留分をフランスで作られた樽で2年以上熟成した後、水を加え度数を40%にまで落とし、色付けにカラメルを加えれば完成です。
そのコニャックの中でも銘柄がいくつか存在し、その中にカミュ社が作られたカミュという銘柄があります。
カミュ社はコニャックのメーカーの中でも最も伝統を重んじていて、唯一家族だけで経営してきた会社になります。
昔から現在にかけてボルドリー産のコニャックを使い続けていてその味わいはエレガントでパワフルなスミレの香りと、コシの強くまろやかで上品な口当たりが特徴になります。
1863年に設立されたカミュ社は140年と長い歴史の中で家族のみで所有、経営されてきた企業で、ぶどう作りからお客様の口に運ぶまでと言う思いから最高級の品質にこだわり、現在もカミュ家の伝統を守りコニャックの名門と言われるようなお酒作りをしています。
カミュの陶器ボトルに書かれているのは世界遺産にも登録されていて、新・世界七不思議にも選ばれた程有名な中国の万里の長城です。
中国の王朝でもある秦の始皇帝が建設した建物が長城と認識されていますが、万里の長城の大部分は明治時代に作られたものだと言われています。
現在中国政府で重要な文化財として大切に保護されていて、観光名所としても名の高い場所になります。