サン・ルイのグラスを買取ります
お写真のサン・ルイのグラスは六客すべて傷がなく、刻印があり、箱があり、全体の状態が良いため買取りを成立させていただきました。
サン・ルイ【SAINT-LOUIS】はガラス器のブランドとして1586年に、前身の「ミュンツタールガラス工場」が操業したことから始まりました。
1767年にルイ15世から、聖王ルイ9世にちなんだ“Saint Louis”の名称を受けて、サン・ルイ王立ガラス工房となります。
1781年にフランスで初めて鉛クリスタルの開発に成功した際に、王立科学アカデミーからサン・ルイ王立クリスタルという名称を授与され、「サン・ルイ王立クリスタル工房」として新たな舵を切りました。
19世紀初頭には透明度が高い鉛クリスタルにカットをほどこしたテーブルウェアの製造を開始し、19世紀半ばに発表された美しいトンボ玉が入ったペーパーウェイトは、世界中にコレクターがおり、たいへん珍重されています。
サン・ルイ製品は王朝風の繊細で、優美な装飾がされていることが全般的な特徴です。
お写真のグラスにも繊細な文様が刻まれており、白ワインを注いだ際の煌めきやスパークリングワインの泡が際立ちます。
現在はエルメス傘下のサンルイは、「優雅」の象徴「サンルイ」として、市場では「豪華」のシンボル「バカラ」に続き、クリスタルファンやフランス文化愛好者から厚い支持があります。