今回【お酒買取いわの】がお買取したお品物は、沖縄県にある今帰仁酒造の泡盛で、アルコール度数が43度ある「まるだい」の一升瓶です。
お買取した「まるだい」は創業当時から地元に愛され、伝統的な製法を現在まで頑なに守り続けている銘柄で、その味わいは泡盛独特の香りと、穀物系のすっきりとした味わいと丸みを感じられるといわれています。
そんな今帰仁酒造は、スイカの名産地や今帰仁城跡などで知られている、沖縄県北部の今帰仁村にあります。
今帰仁酒造は1948年に大城酒造所として創業しており、この頃は100坪ほどの借地で酒造りを行っていたようで、1972年に今帰仁酒造所へと名前を変更しています。
現在は、昔ながらの甕(かめ)の他にも独特の風味を育む樽に加え、5万リットルタンクが12本、10万リットルタンクが8本と、ステンレスの貯蔵タンクが合計20本そびえ立っており、3種類の熟成貯蔵を用いて古酒(クース)をメインに出荷する酒造所へと大きく成長しました。
それは、3代目の頃にアルコール度数が20度というマイルド泡盛を他社に先駆けて発売した事で、飲みやすい泡盛という立ち位置を確立したからだといわれています。
このように今帰仁酒造は泡盛の歴史を守りながら、その時代のニーズに合った多種多様な酒造りを展開しています。
そんな今帰仁酒造の泡盛は、伝統的な飲み口で、わかりやすくも深いコクが広がり、バランスのよさを味わえるということで沖縄県内だけでの人気ではなく、沖縄県外にも多くのファンをもっています。
そんな今帰仁酒造が造る「まるだい」の現行品は、アルコール度数が30度となっていますが、今回お買取した今帰仁酒造の「まるだい」は、アルコール度数が43度となっています。
アルコール度数が43度の「まるだい」の1升瓶は1996年まで販売されていたので、今回お買取した「まるだい」は、20年以上熟成された古酒(クース)ということもあり高価買取となりました。