今回お買取したお品物は、ラグジュアリークリスタルブランドとして世界中で知られている、バカラのタンブラーです。
現在では、高級クリスタル製品の名前を挙げるとすぐに「バカラ」という名前が出てくるほど認知されていますが、設立当初は戦争で疲弊したフランスの復興事業の一つであるガラス工場としてスタートしました。
後の1816年に実業家のエメ=ガブリエル・ダルティーグによってクリスタル工場へと転身を果たし、高級クリスタルを製造するようになっています。
これまでの歴史の中でバカラは、シャンパングラス、ロックグラス、ワイングラス、デキャンタなど様々な種類の製品を作っています。
また、ベルーガ、アルルカン、エトナなど多くの人気シリーズも展開しています。
そのバカラの中でも今回買取したお品物は、6角形の底部にフラットカットになっている側面が特徴的なアルクールというシリーズです。
アルクールは、バカラを代表するシリーズの1つであり、ナポレオンから「勝利の女神の申し子」と呼ばれたマッセナ・リヴォリ公爵にちなんで付けられた名前のマッセナというシリーズと共にバカラの2大看板といわれています。
また、ローマ教皇のベネディクト15世が使用したワイングラスがアルクールというシリーズであったことにも格式の高さを感じます。
お買取となったバカラのタンブラーは状態の良い外箱付きで、タンブラー自体にも傷・欠け・割れなどもなく、バカラしか出すことの出来ない輝きと美しいフラットカットに気品を感じる素敵なお品物でした。