お酒の買取も行っているいわの美術では、大胆な曲線に繊細なデザインが特徴的な黒川昭男の江戸切子グラスをお買取り致しました。
東京に生まれた黒川昭男は、4歳の頃東京大空襲により焼け出され千葉県に転居しますが、15歳になると再び東京へ戻り、当時江戸切子の職人として活躍していた初代小林菊一朗に弟子入りし技術を学びました。
初代小林菊一朗に弟子入りして江戸切子の職人を目指し修行を始めました黒川昭男でしたが、父親が江戸切子職人でもなければ、身内にも職人はおらず全てが未知の世界でした。
また、職人技というのは簡単に習得出来るようなものでもなく、とても厳しく辛い修行だったと黒川昭男は語っています。
しかし、何度も辞めようと思った程辛く厳しい修行を耐え抜いた事で、黒川昭男が作る素晴らしい江戸切子が生まれました。
その他買取可能なグラス
エミール・ガレ、ルネ・ラリック、バカラ
藤田喬平、ジョージ・ジェンセン、サンルイ
ドーム・ナンシー、但野英芳、須田秀石
由水常雄、モーゼル、マイセンなど
今回お買取りした黒川昭男の江戸切子グラスは、下の濃い茶色からだんだん上にいくにつれて色が薄くなり、一番上は薄緑色になっている3色構造の作品です。
下の部分が厚く黒川昭男特有の深いカットが施され、重厚感を感じさせる作品となりました。
今までの江戸切子の技術ではなかった大きく大胆な曲線を用いて、その曲線部分に光を集め周りの繊細なカット部分で集めた光を反射させる事により素晴らしい輝きを放ちます。
今回お買取りした黒川昭男の作品は、江戸切子をコレクションしている方から宅配でお買取り致しました。
今まで様々な江戸切子を集めてきたそうですが、ご高齢になり自分のコレクションを渡す人も居ないので生前整理を考えて弊社にお問い合わせ頂きました。
捨てるくらいなら本当に欲しいと思う人に大事にしてもらいたいとの事でしたので、弊社でもお客様の気持ちに答えようと精一杯査定させて頂き、お客様にもご納得頂けました。