酒盃2客　永楽善五郎

商品詳細

今回、【お酒買取いわの】がお買取したお品物は、永楽善五郎の酒盃2客です。
永楽善五郎は千家の正統的な茶道具を制作する千家十職の一つ土風炉師で、初代から11代までは永楽姓ではなく西村姓を名乗っています。
12代から永楽姓という事になっていますが、12代が隠居するまでは西村姓を名乗っており、12代の場合、西村姓と永楽姓の両方を名乗っていた事になります。
しかし、この永楽姓ですが、12代が正式に名乗るようになった姓ではありますが、遡って10代、11代も永楽善五郎と呼ぶ事になっています。
永楽善五郎の作品は、伝世品の写しなどを主に制作しており、伝統的な京焼から、色鮮やかな交趾焼などその作域は広く、当代で17代となっております。

お買取りした酒盃は2客セットで交趾焼の作風です。
交趾焼とは、中国南部で生産された陶磁器や東南アジアから輸入された色鮮やかな焼物の事で、これらは交趾船と呼ばれる貿易船によって日本に輸入された事から、交趾焼と呼ばれています。
陶印から、14代永楽善五郎(得全)か、その妻である妙全の作品ではないかと思われます。
明治時代から昭和初期に制作された作品なので、経年の劣化は見られますが、良いお品物でしたので買取を行いました。
これに共箱と呼ばれる木箱がご一緒でしたら、もう少し買取額は高くなりました。