商品詳細
今回いわの美術がお買取り致しましたのは、テキーラメーカーで有名なホセ・クエルボ社のレゼルヴァ・デ・ラ・ファミリアです。
ホセ・クエルボ社は、メキシコのテキーラブランドで、世界売上№1を誇っている会社となり、創業200年以上にもなる程歴史深く世界中に愛されているブランドです。
1758年、スペイン国の植民地であったメキシコで創設者となるホセ・マリア・グアダルーペ・クエルボが、ハリスコ州の土地をスペイン王から受け継ぎます。
その後、息子のホセ・プルデンシア・クエルボが土地を拡大し、竜舌蘭(リュウゼツラン)を栽培し始めたのがキッカケとなりました。
また、スペイン王のカルロス4世によってテキーラの販売が許可されてから、ホセ・クエルボ社としてラ・ロへーニャ醸造所で製造、販売を初めます。
ホセ・クエルボのマークには、カラスと原料となった竜舌蘭が描かれています。
なぜカラスが描かれているかというと、クエルボという言葉がスペイン語でカラスを意味しているのでホセ・クエルボの象徴として使われました。
スペイン語が読めない多くの人達に、少しでもホセ・クエルボのテキーラの存在を知ってもらいたく始めたのが、文字の入っていないロゴマークを作った由来と言われています。
生産を続け、国内での販売数を伸ばしていった矢先、当時の経営者が亡くなり跡を継いだのがドン・ヘスス・フロレンスです。
当時テキーラ町に鉄道が延長される事を知ったドン・ヘスス・フロレンスは畑の拡大、施設なども増設してアメリカへ向けて前進していきます。
また、ホセ・クエルボ社と同じ人気を博しているのがサウザ社という所で、この会社はクエルボ家の親族ドン・セノピオ・サウザに畑の一部を譲り渡した事で創業した会社です。
現在では、この2社を中心にテキーラの生産を続けていますが、創業当時は事業の発展を阻止し合い、戦争状態になった程険悪な状況でした。
しかし今では協力し合い、ホセ・クエルボ社はアメリカでの販売量が1位で、サウザ社はメキシコ国内販売量がトップになるまでに登りつめました。
今回のお品物レゼルヴァ・デ・ラ・ファミリアは、ホセ・クエルボ社が親しい友人達と飲む為に取っておいた特別なお酒でしたが創業200周年を記念して販売した事から、世界で最も価値のあるテキーラと言われるようになりました。
テキーラの原料と言えば、竜舌蘭の一種テキラリュウゼツランという物で、その畑や醸造所地帯がメキシコの世界遺産として認定されています。
現在は栽培など行なっていますが、3500年前にはメキシコに自然に生えていた物と言われています。
テウチトラン文化期に、この地に住んでいた先住民達によって、竜舌蘭の部位を縄や、織物、建材といった生活に欠かせない物として使われ、また、加工の際に出た絞り汁を発酵させ、プルケという飲料を作る材料にしていました。プルケは現在でもメキシコで飲まれている伝統的な飲料です。
その後スペイン人の探検家(コンキスタドール)達やフランシスコ会の人達の移住によりこの地方で最初に建造されたとされる植民都市サンティアゴ・デ・テキーラが作られます。
当時ブランデーが尽きると、竜舌蘭の発酵した飲料(プルケ)を蒸留させて、新大陸での一番最初の蒸留酒を作ったと言われています。
1600年には、現在のハリスコ州で初めての工場が建設され、そこからテキーラの生産が始まり、18世紀頃になると施設の増設がされ同時に生産量なども増えます。
鉄道がテキーラ町にも延長される事がキッカケとなり様々な地方で竜舌蘭蒸留酒が製造され、特産物から国民的製品へと変わっていきました。
ご自宅にホセ・クエルボのレゼルヴァデラファミリアはございませんか?いわの美術ではホセ・クエルボのレゼルヴァデラファミリアを買取りしております。
1本でのお買取りなどは難しくなってしまいますが、まとめてのお買取りでしたら可能です。
ご処分などにお困りでしたら是非一度いわの美術までお問い合わせ下さい。