今回、【お酒買取いわの】がお買取したお品物は山崎12年です。
山崎は言わずと知れた日本を代表するシングルモルトウイスキーで、シングルモルトウイスキーとは1つの蒸留所で造られた原酒のみをブレンドしたウイスキーです。
山崎はサントリーのウイスキー造り60周年を記念して1984年に誕生したもので、当時のマスターブレンダーであった佐治敬三によって生み出されました。
山崎を生み出している山崎蒸留所は日本初のモルトウイスキーを製造した事で知られており、山崎蒸留所が建つこの場所は良質な水と熟成に必要な環境が整ったウイスキー造りに最良の地であった事から選ばれました。
素晴らしい環境を持つ山崎蒸留所で造られる山崎は、貯蔵庫内の樽を木製のレールを用いて樽を積んでいく輪木(りんぎ)積みという伝統的な貯蔵方法を用いています。
この貯蔵方法では2~4段ほどしか積む事ができないため、貯蔵できる原酒の数が限られてしまうデメリットはありますが、数が少ない事で目が届きやすく、長期熟成が必要なシェリーやミズナラなどの樽熟成にもしっかりと目が届きやすく熟成具合を逃さないというメリットがあります。
山崎は貯蔵中に人の五感によって原酒の品質をチェックする官能検査を行って熟成の具合を確かめています。
この官能検査を行うのはシニアテイスターと呼ばれるブレンダーに準じるサントリーの社内資格を持った人たちが行っており、厳しい基準をクリアする事で認定される、いわば熟成のプロです。
このシニアテイスターがOKを出した樽がブレンダーの手によってブレンドされ、山崎として世に送り出されるのです。
さて、今回お買取した山崎12年ですが、現行品の山崎12年です。
熟成年数12年以上の原酒をブレンドしており、ホワイトオーク、シェリー、ミズナラの3種類の樽で熟成された原酒が使用されています。
外箱付でしたので、高い評価での買取となりましたが、現行品という事で高価買取とはなりませんでした。