今回、【お酒買取いわの】がお買取したお品物は、サントリーが東京パレスホテルの創立20周年を記念してプロデュースしたウイスキーで、1980年に発売されたものでしたので、特級表示ありました。
中古市場で良く注目されている特級表示は、「特級」という言葉から特別なウイスキーと認識している人も多いのですが、実は違います。
日本では1989年まではウイスキーのアルコール度数によって特級~2級まで分類表示する事が義務付けられており、特級は43度以上、1級は40~42度、2級は39度以下という決まりがありました。
また、当時輸入されていたウイスキーのほとんどはアルコール度数が43度以上で、輸入価格に対して課税されていたため、価格が高価となった事も「特級=高級」というイメージに拍車をかけたとも言われています。
そんな特級表示のあるサントリーウイスキー パレスホテル陶器ボトルはボトル前面には東京都千代田区丸の内にあるパレスホテルの姿が描かれており、都心でありながら美しい緑と水に恵まれたパレスホテルの特徴がしっかりと描かれています。
この陶器ボトルを手掛けたのは、三洋陶器という有田焼の陶器メーカーで、三洋陶器は龍峰窯という和食器ブランドが有名ですが、残念ながら現在は廃業しており、三洋陶器の作品は新しく作られる事はありません。
サントリーがプロデュースしたパレスホテルの陶器ボトルは25周年の時にも制作されており、こちらは真っ青なボトルに金色の文字がプリントされています。
今回のお買取では外箱などはございませんでしたが、貴重なコレクターズボトルという事で買取らせて頂きました。