今回は、日本人が初めて口にしたバーボンといわれているフォアローゼズのイエローラベルとブラックラベルを、合わせて3本の買取を行いました。
フォアローゼズは、もともとポール・ジョーンズ・ジュニアが創立した、フォアローゼズ蒸留所で1888年から1943年の間に造られていたストレートバーボンの名称で、アメリカの禁酒法時代には薬用バーボンとして扱うことで存続することできました。
その後、合併していたフランクフォート蒸留所が、カナダのシーグラムグループの傘下に入ると、これまでのストレートバーボンではなく、スモール・バッチ・バーボンとして発売されました。
それからのフォアローゼズは、アメリカ国内でのヒットを継続していましたが、ヨーロッパやアジア市場を拠点にするために、アメリカでの販売を中止しています。
その後、日本のキリンがフォアローゼズの販売業者となったことでキリンは、フォアローゼズをバーボンの代名詞として売り出しました。
そんなフォアローゼズですが、フォアローゼズの中でも最も基本的な位置付けに設定している、イエローラベルの品質を常に安定させるために、10種類の原酒を造っています。
そのおかげで、他社によくある単一原酒の熟成違いや樽違いの表現ではなく、タイプの異なる10種類の原酒の中から選べるという強みで多様性を出せるという特徴があります。
ちなみに、今回お買取したフォアローゼズには、液面低下の目立つボトルがあったのは残念でしたが、買取強化中のフォアローゼズをまとめての買取依頼ということや、創業者の好みのプライベートバーボンを商品化したフォアローゼズブラックラベルの1000mlが含まれていたことは評価できました。