今回お買取したお品物は、日本を代表するキリングループの1つでワインを中心とした酒類の製造・販売を手掛けるメルシャンの軽井沢17年です。
メルシャンの軽井沢17年は、2012年に閉鎖となっている軽井沢蒸留所で造られた日本初のシングルモルトウイスキーで、閉鎖後はポットスチルなどの設備は全て撤去し、貯蔵庫に眠っていたストックも全て売却されています。
そのため、現在ではオフィシャルボトルの発売はされておらず、原酒を買取したボトラーが限定品として流通させていることで希少価値が高まり、世界的に高く評価されたことで入手困難な銘柄となっています。
そんなメルシャンの軽井沢17年は、スコットランドによく似た気候といわれている長野県軽井沢の軽井沢蒸留所で、ゴールデンプロミス種の麦芽にこだわり、浅間山水系の水を使い木桶で発酵させます。
また、4基の小さめのポットスチルで丁寧に蒸留した後にシェリー樽に詰め、蔦に覆われた貯蔵庫で熟成します。
ちなみに貯蔵庫を覆っている蔦が、貯蔵庫内の温度・湿度を一定に保つ大切な存在といわれています。
またボトルはデキャンタ風で洒落たつくりになっており、17年~31年熟成された原酒がブレンドされています。
今回お買取となったメルシャンの軽井沢17年は外箱付きで酷く目立つような傷やラベルの剥がれなどもなかったこともあり、希少価値の高さを踏まえ高価買取となりました。