商品詳細
今回いわの美術がお買取りしたお品物はフランスを代表するワインの産地、シャトー・ヌフ・デュ・パプ畑で作られたワインをお買取り致しました。
シャトー・ヌフ・デュ・パプ畑で作られたワインは、コート・デュ・ローヌ地方の南部にあるワインの中で最も歴史が深く、最も優れたワインと評価されています。
シャトー・ヌフ・デュ・パプ畑でワインの栽培が行われたのはヨハネス22世がアヴィニョンに移り住み、ローマ教皇の富を増やすためにアヴィニョンの銀行家とカオール地方のワイン醸造業者たちを連れてきた事が始まりとされています。
そのワイン醸造業者達によって現在の素晴らしいぶどう畑の基板が作られました。
ワイン醸造業者達が作り上げたぶどう畑があるシャトー・ヌフ・デュ・パプ畑で作られたワインの美味しさは13種類のぶどうとカイロ石により生み出されます。
通常ワインの製造ではあまり多くのぶどうを使用する事は認められていませんが、フランスではシャトー・ヌフ・デュ・パプ畑だけが13種類のぶどうの使用を許可されました。
ですが、13種類のぶどうを全て使うのではなく、その中から厳選したぶどうを使うので、選べるぶどうが多く、また生産者によって様々な味のワインを作る事が出来ます。
もう1つはカイロ石と呼ばれる物で、シャトーヌフ・デュ・パプ畑にはローヌ河から運ばれてきた丸い石がゴロゴロとあり、この石が日中の太陽を浴び熱を吸収し、夜になると熱が発散されてぶどう温めカイロの役割を果たし、熟す手助けになります。
このカイロ石により、皮まで熟されたぶどうはタンニンが柔らかくなり赤ワイン独特の渋みも抑えられました。
素晴らしいワインを生み出すシャトーヌフ・デュ・パプ畑は、ワイン生産者の中でも実力者と言われているミッシャル・シャプティエ社により管理されています。
シャプティエ社は1808年に創業し、現在ではミッシャル・シャプティエが会社を継ぎ、素晴らしいワインを製造していきました。
ミッシャル・シャプティエはビオディナミという栽培技法を使い素晴らしいワインを作り出した事で有名です。
ビオディナミとは無農薬有機栽培を徹底し、また星座や月の満ち欠けにより植樹や収穫時期など決めるという神秘的な栽培方法でした。
この方法により、土壌は本来の力を発揮して力強い植物が育ち品質の良いぶどうが出来ます。
また、ミッシャル・シャプティエが作ったワインは、評論家のロバート・パーカーから24回も100点を獲得し、実力派としてフランスで最も評価の高い生産者の1人でした。
その味わいは、存在感のある果実感が特徴で、赤ワイン独特のタンニンは柔らかく渋みが抑えられているのが特徴です。
今回お買取りしたワインは、実力派のミッシャル・シャプティエが社長を務めるシャプティエ社により作られたシャトーヌフ・デュ・パプのワインです。
ラベルに少し汚れがありましたが、シャプティエ社が所有するシャトーヌフ・デュ・パプ畑で作られたワインとあって高評価にてお買取り致しました。