商品詳細
今回、【お酒買取いわの】がお買取したお品物は、シャトーラグランジュ1984です。
シャトーラグランジュは17世紀頃のワイン地図に記載されている事から古い歴史を持つシャトーで、1842年にルイ・フィリップ朝において内務大臣などを歴任したデュシャテル伯爵が所有者となり、1855年のメドック格付けで3級に格付けされました。
しかし、経済状況の悪化に伴って所有者の入れ替わりが激しく方向性が定まらず、品質が低下していきました。
その後、シャトーラグランジュを買取ったのは、日本のサントリーで、1983年の出来事でした。
サントリーはかつてボルドー大学で醸造研究所長を務めていた醸造学者で、シャトー・マルゴーの再生も成し遂げていたエミール・ペイノー博士に協力を要請し、門下生であるマルセル・デュカスを社長に迎え、同じくペイノー博士の元で学んだ鈴田健二を副会長に就任させ、畑から醸造所、シャトーまで徹底的な改革を行い見事復活を遂げ、世界に認められるワインを生み出しています。
この事は、アジア諸国が初めてこのクラスのシャトーを買収する事をフランス政府から許されたとして、とても有名な話となっております。
さて、お買取したシャトーラグランジュ1984は、サントリーが買収してすぐに造られたワインで、ロバート・パーカーによる評価は82点を得ています。
ラベルの状態は綺麗とは言えませんが、通常よりも多い内容量1500mlという事を踏まえて買取を行いました。