今回は、ドイツワインをまとめて9本お買取致しました。
ドイツはビールとともに優れたワインの生産地としても知られます。主なドイツワインの生産地は、北緯47~52度に位置し、世界のワイン生産地の中では最北にあります。
ドイツワインの中でも、今回【お酒買取いわの】がまとめてお買取したのは、独特なボトル形状のフランケンワインです。
フランケンは、フランクフルトの東側に位置する丘陵地のワイン生産地域で、このフランケンワインのずんぐり丸みを帯びたボトルは、ボックスボイテルと呼ばれます。
特有のクラシックな形を表すボックスボイテルとは「雄山羊のふぐり」という意味で、まさしく雄山羊を後ろから見ると、このボックスボイテルのボトルのそっくりのユーモアあふれる形を眺めることができるということから名付けられました。本来ボックスボイテルのボトルがつくられた目的は、18世紀に横行した粗悪ワインとの区別のために採用されたといわれています。
このボックスボイテルのボトルには、ドイツワインの格付けで、特定産地上質ワインであるQ.b.A.以上のワインしか詰めることができないそうです。
フランケンワインは、「石のワイン」とも呼ばれるほどミネラルに溢れ、引き締まった酒質のしっかりとした辛口仕立てのワインが多くを占めています。そのため、フランケンワインは男性的なワインとも形容されています。
フランケンワイン生産者数は7000弱といわれていますが、そのうち1ha未満の生産者が全体の8割余りを占めています。そのため、ワインの協同組合の果たす役割が大きくなっており、主要な5つの協同組合が品質の高さでも有名です。
今回買取のフランケンワインは、その主要協同組合のうちのひとつThüngersheim (テュンガースハイムワイン協同組合)のお品です。
テュンガースハイムワイン協同組合の設立は、1951年で、フランケンのベスト・アソシエーションを2011年と2013年に受賞し、2013年にはベスト・ジャーマン・プロデューサー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
お買取したテュンガースハイムワインのフランケンワイン9本のヴィンテージは1993年、2000年などそれぞれ異なりますが、未開封の良好な保存状態で、まとめての評価にてお買取させていただきました。