今回、【お酒買取いわの】がお買取したお品物は、フランス・ローヌ地方北部にあるコート・ロティとコンドリューに畑を持つドメーヌ・マチルド・エ・イヴ・ガングロフのセレン・ノワール2011です。
フランスのワインと言うとボルドーやブルゴーニュばかりが思い浮かびますが、それ以外にも優良な産地は多数存在し、コート・ロティはローヌ地方の実力派と言われ、ローマ人が作り出したフランスで最も古いブドウ畑の1つとして知られています。
その恵まれた環境の中でコンドリューに1.7ha、コート・ロティに2.4haの畑を持つドメーヌ・マチルド・エ・イヴ・ガングロフは雑誌や評論家などのインタビューを嫌い、マスコミに出る事もほとんどなく、山奥で黙々とワイン造りを行っているため、ワイン評論家で有名なロバート・パーカーも今では中々飲む事ができないワインとなってしまったと語っています。
カルトワインと称しても過言ではないドメーヌ・マチルド・エ・イヴ・ガングロフが生み出すワインの1つであるセレン・ノワールは、樹齢40~60年のシラー種の古木が使われており、60%の新樽と40%の2~4年使ったバリックを使用して23ヶ月間熟成させてから世に送り出されています。
官能的なワインと言われているドメーヌ・マチルド・エ・イヴ・ガングロフのワインですが、セレン・ノワールは男性的な強さが際立つワインと評価されており、官能的なラベル(エチケット)はドメーヌ当主イヴ・ガングロフの兄が描いたものなんだそうです。
今回のお買取では目立つ傷や汚れもなく、保存状態が良かったのですが、ヴィンテージが2011年と比較的新しい事と、ワイン愛飲家の間では話題となっていてもマスコミで話題となっていないと一般的な知名度が低く需要が少ない事が影響して、高価買取とはなりませんでした。