今回、【お酒買取いわの】がお買取したお品物はドイツワインのシャルツホフベルガー カビネット2002です。
シャルツホフベルガー カビネットはドイツを代表する生産者エゴン・ミュラーが造っている白ワインで、もともと修道院の所領であったこのブドウ畑がフランス革命によって没収され、1797年にミュラー家が購入した事からその歴史が始まりました。
ドイツ国内には、歴史的にも高名な銘醸畑で村名表記を省略して畑名を単独で名乗れるオルツタイルラーゲと呼ばれる5つの特別単一畑があり、シャルツホフベルガーはその1つで、モーゼルにある唯一の特別単一畑です。
そのため、ドイツのロマネ・コンティとも言われており、法律よりも厳しいミュラー家が独自に設けた基準によってシャルツホフベルガー カビネットは生み出されています。
ドイツワインは糖度によってカビネット、シュペトレーゼ、アウスレーゼ、ベーレンアウスレーゼ、トロッケンベーレンアウスレーゼとランク付けがされており、ミュラー家は「ワインの格付けが糖度によってランク付けされるのはおかしい、質によってランク付けされるべきだ」と主張し、選りすぐったブドウのみを手摘みで収穫し、そのブドウの果汁を天然酵母だけを使用して発酵させるという手間とコストをかけてワイン造りを行っています。
さて、今回お買取したシャルツホフベルガー カビネット2002ですが、カビネットはドイツワインの公的分類の中で一番糖度が低いブドウから造られるワインの事を言い、酸味、甘み、うまみが美しいハーモニーを奏でています。
2002と2004というヴィンテージ表記がありましたが、3つまとめての評価で買取らせて頂きました。
また、1本だけラベルがとても汚れており、ワインはラベルも重要な査定ポイントとなりますので、汚れていなければもう少し高い買取額となりました。