今回、【お酒買取いわの】がお買取したお品物はハッテンハイマー・ヌスブルンネンというドイツのワインです。
ドイツワインはブドウの糖度によって等級分けがされており、今回お買取したハッテンハイマー・ヌスブルンネンではアウスレーゼという3番目に糖度の高いブドウのみを使って造られたワインで、特に優れたワインにはブルーキャップが採用されるのですが、今回お買取したものにはブルーキャップが使われており、優れたワインという事が証明されています。
また、ハッテンハイマー・ヌスブルンネンを生産したのはラインガウ地方の有力ワイナリーとして知られるジンメルン男爵家(ラングヴェルト・フォン・ジンメルン男爵家醸造所)で、当時の当主であるヨハン・ラングヴェルト・フォン・ジンメルンがルードヴィヒ・フォン・ファルツ=ツヴァイブリュッケン公爵から約25エーカーの畑を拝領し、1472年にハッテンハイマー城に移り住んだ事からその歴史が始まりました。
ちなみにハッテンハイマー城は1118年に建設された地元でも最古の城として知られ、場内に醸造所が完備されています。
そんなジンメルン男爵家で造られるワイン、ハッテンハイマー・ヌスブルンネンのラベルの派手なデザインはジンメルン家の紋章を起用したもので、そのデザインに恥じないレベルの高いワインを生産し続けています。
その背景には所有する畑がハッテンハイムの1級畑ヴィッセルブルンネンとヌスブルンネン、エルバッハの1級畑マルコブルン、ラウエンタールの1級畑バイケンなどがある事も大きく関係しています。
今回、お買取したハッテンハイマー・ヌスブルンネンは1971年、1976年のヴィンテージ表記があり、その年号からも貴重なものである事が分かりますが、ラベルダメージがひどく、シミなども見られた事から少し評価が下がってしまいました。
ワインの買取ではラベルの綺麗さも重要視されるため、綺麗な方が買取額は高くなります。