商品詳細
今回【お酒買取いわの】がお買取しましたのは、ブルゴーニュワインのClos des Lambrays(クロ・デ・ランブレイ)です。
1935年のAOCの制定がされて以来、ブルゴーニュで特級に昇格された畑は希少である中、クロ・デ・ランブレイは、一級から特級へ格上げされた数少ない畑の一つです。
ランブレイのドメーヌは、14世紀から存在しており、当時から特級並みの畑と言われながらも、力を発揮できずに不遇の時代が続いていました。
1980年になって、ブルゴーニュ大学で醸造学と自然科学修士号取得したスペシャリスト ティエリー・ブルーアンが醸造長に抜擢され、さらにオーナーが変わったことにより、造設備を一新するなど抜本的な改革を推し進めた結果、1981年に一級から特級へ昇格、グラン・クリュとして認められました。
クロ・デ・ランブレイの畑には、樹齢35年~90年の葡萄が植えられており、平均樹齢は60年程度で、特徴的なのは、馬によって耕作している点です。これはトラクターを使うよりも、馬によって耕すことにより、土を柔らかくし、土が呼吸できる状態にするためです。馬によって耕されたフカフカの柔らかな土壌に植えられた葡萄は、地中深くまで根を張ることができ、十分な養分をより吸収するのだそうです。
クロ・デ・ランブレイの畑の収穫は、熟練者が厳しく摘芽と選房を行い、手摘みにより1ヘクタールあたり平均31ヘクトリットルと低収量です。こうして産まれるクロ・デ・ランブレイのワインは、強さとしなやかさを持ち合わせ、かつエレガントで、衣の中の鎧と表現されています。
今回お買取したのは、クロ・デ・ランブレイ 1994です。一般的には1994年は収穫期の雨で、バットヴィンテージといわれていますが、ワイン専門家によれば、バットヴィンテージであっても、クロ・デ・ランブレイの1994年は、エキスの甘みと中程度のボディで、余韻のあるランブレイの良い特徴をもったワインといわれています。