今回いわの美術がお買取りしましたのは、すっきりとした味わいが特徴的なタンカレーと呼ばれるお酒です。
タンカレーは、ジンというお酒のブランド名で、1830年にチャールズ・タンカレーにより作られました。チャールズ・タンカレーが亡くなった後に息子のチャールズ・ウォー・タンカレーが蒸留所を引き継ぎましたが、第二次世界大戦中に蒸留所は破壊されてしまいます。
蒸留所が破壊された事で製造は困難かと思われましたが、奇跡的に1つだけ戦火を逃れた蒸留器があり、オールド・トムという名で現在も使用されています。
また、中身のジンというお酒は大麦、じゃがいも、ライ麦などを原料として作られる蒸留酒で、元はオランダの薬用酒として作られていたそうです。
ネズの実やボタニカルと呼ばれる薬草成分を加えてから蒸留されるので、薬草成分を感じる鋭い切れ味がジンの特徴となっています。
タンカレーは度数が47.3%と高いのですが、4回の蒸留を行っていますのですっきりと飲みやすいお酒となります。
今回お買取りしたタンカレーは、56mlのミニチュアボトルでしたが、キャップはティンキャップと呼ばれる物で、戦前や戦後の材料不足でコルクの入手困難な時期に使われたキャップです。
現在はコルクやスクリューキャップなどが使われティンキャップの製造がない事から、ティンキャップを使っているお酒は希少性が高く、銘柄によっては高価買取が期待できます。
また、今回お買取りしたお品物のようにラベルに汚れなどがありますと、査定額がマイナスとなりますので、お手入れして頂く事をお勧め致します。
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