種類
ワインには4つの種類があります。
スティルワイン(非発泡性ワイン)
赤ワイン、白ワイン、ロゼワインなど炭酸ガスが含まれていない一般的なワインです。
スパークリング・ワイン(発泡性ワイン)
炭酸ガスを中に閉じ込めた泡立つワインです。
フランス・シャンパーニュ地方で造られたシャンパンがその代表です。
フォーティファイド・ワイン(酒精強化ワイン)
スティルワインの発酵中または発酵終了後に、ブランデーなどのアルコールの強い酒を加える事によりアルコール度を上げ、保存性やコクを高めたワインです。
スペインのシェリー、ポルトガルのポートワインやマデイラが有名です。
フレーヴァード・ワイン(アロマタイズドワイン/香味付けワイン)
スティルワインに薬草や香辛料、果汁、甘味料などを加え、独特な風味をつけたワイン。
食前酒や食後酒、カクテルの原料などに用いられます。
イタリアのベルモットやスペインのサングリアが有名です。
生産地
ワインは世界中で造られていますが、主要生産国はフランス、イタリア、スペイン、アメリカ、アルゼンチン、ドイツ、オーストラリアなどです。各生産国によって気候、製造方法や使われるブドウ品種などが違うため、それぞれの味や個性があります。
フランス・ボルドー
フランス南西部に位置するフランスワインを代表する生産地。
赤ワインならカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー等のいくつかのブドウ品種を混ぜて造られるボルドーワインは、個々の品種がブレンドすることで独特の味わいや香りのある多様なワインが造られています。
白ワインはソーヴィニヨン・ブラン、セミヨンといった品種が使用され、さわやかな酸味と個性的なワインが多く造られています。
ボルドーでは古くから格付けがあり、第1級〜第5級までに分類され、今なおワインの市場価格に影響を与えています。
フランス・ブルゴーニュ
"ワインの王"と称され、ボルドーと並ぶフランス中東部にあるフランス二大生産地のうちの一つ。
コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌ、コートシャロネーズ、マコネ、ボジョレ、シャブリの地区に分けられる。
ブルゴーニュでは通常単一のブドウ品種から造られ、赤はピノ・ノワール、ガメイ(主にボジョレ地方)、白はシャルドネ、アリゴテが使用される。
ブルゴーニュではクリマ(区画)が格付けされており、同じピノ・ノワールで作られたワインでもたった数メートル離れたクリマでは、味もデキも全く異なるのもブルゴーニュワインの面白さです。
イタリア
生産量はフランスと並び世界トップクラス。
イタリアは温暖な気候によりワイン造りに恵まれており、イタリア20州全てで赤・白・ロゼ・スパークリングワインが製造されている。
それ故、作られるワインの種類は驚くほど多く味も多様である。使われる品種はバルベーラ・サンジョヴェーゼ・ネッビオーロ・トレッビアーノ・ピノグリージオといったイタリア土着種のブドウが多いが、カベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー・シャルドネなどといった品種も多い。
イタリアワインはサッシカイアやガヤなど高品質のワインが多く製造されている。
ドイツ
ドイツで生産されるワインはその厳しい気候からほとんどが白ワインである。
ブドウの品種は、安価なワインにはミューラー・トゥルガウが用いられるが、貴腐ワインをはじめとする高級白ワインはほとんど全てがリースリングである。
中でもTBA(トロッケンベーレンアウスレーゼ)はフランスのソーテルヌ、ハンガリーのトカイと並び世界3大貴腐ワインと言われている。
ドイツワインは、ロバート・ヴァイル、エゴンミュラーなど人気のワインを多く製造しています。
イタリアのベルモットやスペインのサングリアが有名です。